【一時27ドル】Bored Ape Yacht ClubのApeCoinが一時的に高値を付けた理由とは

 4月29日にApecoinの価格は24時間で7%上昇し、大きな高値をつけた。一時、Apecoinは$27(流通総額270億ドル)まで上昇したが、現在(04/30 0:30JST)では$22にまで落ち着いている。

 Apecoinとは約一か月ほど前にApeCoin DAOによって発足されたBored Ape Yacht Club (BAYC) NFT コレクションに関連する新たな仮想通貨である。

 ここ一週間の動向を見ても、先週の金曜日と比較してApecoinの価格は67%の上昇を見せている(Binance)。

 

何がApecoinに高値をつけさせたのか

 ApeCoinは「ガバナンストークン(トークンにまつわるプロジェクトの運営に関わる議決権付きのトークン)」であり、保有者は一定の条件を満たすとApeDAOによる提案や計画に対し、自身の意見を投票を通して伝えることができる。したがって、ApeDAOのコミュニティーに属するにはトークンを保有していなければならない。

 4/29日にApecoinDAOが新たにAIP(APE Improvement Proposal、ApeDAOによる計画や提案)を更新し、投資家たちが新たに投票権を獲得するために買いが集まり、高値につながった可能性が指摘できる。

 

翻訳:コミュニティーはDAOの今後を決めていくためのアイディアをAIPsの形式で提案しています。以下のスレッドを参照して現在進行している投票とApeCoin保有者またDao memberは本投票に参加可能なことを確認していただきたいです。

 

 現在、コミュニティーには5月4日に閉じるAIPが3つ掲載されており、それらの概要は以下になる:

  • AIP-21、AIP-22においてはApecoinの「ステーキングシステム」についての提案を掲載している(ステーキングとは仮想通貨を保有することでブロックチェーン内に参加していることに対してもらえる報酬のことを指す)。
  • AIP-7では技術的でない提案に対する投票を行っており、APECoinの採択過程のプロセスやシステムを再構築することへの是非を投票でコミュニティーへ聞いている。

 以上の提案に限らず、過去の全ての提案をDAOの投票プラットフォームSnapshotで拝見することが可能だ。

 

ApeCoinの今後

 BAYC、Meebits、Cryptopunksを3月に買収したYuga Labs はApeCoinを使った独自の「経済」を創り出すことを目指しており、それに伴い今後多くのプロジェクトや関連情報が発表されていくことが予想できる。

 また、NFTに限らずクリプト界においても多くの人が注目している。ApeCoinの動向にも期待したいが、長期的にはYuga Labsが誰も想像できないような革新的な世界を作り上げてくれることに期待したい。